六本木アートトライアングル(読み)ろっぽんぎあーととらいあんぐる

知恵蔵 の解説

六本木アートトライアングル

東京・六本木に2007年に誕生した国立新美術館とサントリー美術館が、既にある森美術館と協力し、3館で新しいアートのネットワークを作ろうと名付けた。国立新美術館は、国内5番目の国立美術館として2007年1月、東京・六本木の東大生産技術研究所跡に開館した。作品収集はせず、自主企画展や共催展、美術団体展への会場提供、国内外の美術情報の発信や図録等の収集・公開などを進める。故黒川紀章が建物のデザイン設計をし、展示場面積は合計1万4000平方メートルと日本最大級を誇る。初年度は日展をはじめ約70の美術団体が参加する。サントリー美術館は07年3月、サントリー美術館が防衛庁跡地の再開発地東京ミッドタウンの一角赤坂から移転隈研吾が設計し、展示室面積は約1000平方メートル。同じく東京ミッドタウン内に07年3月、デザインを中心とした21_21 DESIGN SIGHT(安藤忠雄設計)も誕生。デザイン文化の発信も期待されている。

(山盛英司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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