六本木(読み)ロッポンギ

デジタル大辞泉 「六本木」の意味・読み・例文・類語

ろっぽんぎ〔ロクポンぎ〕【六本木】

東京都港区北部の地名外国公館企業が多く、繁華街

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精選版 日本国語大辞典 「六本木」の意味・読み・例文・類語

ろっぽんぎロクホンぎ【六本木】

  1. 東京都港区北部の地名。江戸時代、六大名の中屋敷があった。第二次世界大戦後、先端的な風俗をリードする繁華街として発展。外国公館テレビ局、劇場などがある。

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日本歴史地名大系 「六本木」の解説

六本木
ろつぽんぎ

現港区の中央部北寄りの地域の呼称。明治維新以降華族・高級官僚などの屋敷町となり、また陸軍歩兵第一師団第三連隊(麻布新竜土町)などの用地に転用された。大正一二年(一九二三)の関東大震災ではほとんど被害を受けなかったが、第二次世界大戦当時の空襲では一部を除き大きな被害があった。戦後、旧陸軍用地はハーディバラックスなどのアメリカ軍駐留施設となり、また関連の接収住宅には多くの外国人が住んだ。俳優座劇場の開場(昭和二九年)、アメリカ軍駐留施設の返還と日本教育テレビ(現テレビ朝日)の開局(昭和三四年)、営団地下鉄日比谷線六本木駅の開通(昭和三九年)などがこの地域の変貌に大きな役割を果した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「六本木」の意味・わかりやすい解説

六本木
ろっぽんぎ

東京都港区北部の一地区。江戸時代に6大名(上杉朽木(くつき)、高木青木片桐、一柳)の中屋敷があり、6大名の姓がともに木に関係していることが地名の由来という。また、6本のマツの巨木のあったことからともいわれる。山手(やまのて)台地上に位置し、近くの赤坂、麻布(あざぶ)の旧陸軍連隊跡が、第二次世界大戦後アメリカ軍の基地となったのを機に、外国人向けの歓楽地として高級衣料店やナイトクラブなどが続出して発展した。また、周辺および南方の麻布は大使館や欧米人の住宅が多く、現在も国際的ムードの商店街、飲食街で深夜までにぎわう。高層ビルが集合するアークヒルズが赤坂とまたがる地域にあるほか、俳優座劇場、東洋英和女学院などがある。六本木6丁目は再開発事業が進められ、2003年(平成15)にはオフィス、住宅、店舗の入ったビルが並ぶ六本木ヒルズが完成した。東京地下鉄日比谷(ひびや)線・南北線、都営地下鉄大江戸線、首都高速道路都心環状線・3号渋谷線が通る。

[沢田 清]


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百科事典マイペディア 「六本木」の意味・わかりやすい解説

六本木【ろっぽんぎ】

東京都区中部の町名。狭義には青山通りと外苑裏通りの交差点周辺をいう。一帯はかつて外国公館などのある高級住宅地であったが,戦後,レストラン,ナイトクラブ,各種専門店が集中,繁華街となった。俳優座がある。六本木から西麻布にかけて都市再開発がすすみ,2003年4月には民間最大級の複合商業施設六本木ヒルズ(54階建ての森タワーなど)が完成した。また2007年1月には,東大生産技術研究所跡地に国立新美術館もオープン。同年3月には,近隣の六本木防衛庁跡地に複合商業施設東京ミッドタウンが完成した。東京ミッドタウン内のサントリー美術館,21_21 DESIGN SIGHT,六本木ヒルズ内の森美術館など,六本木はアートの街に生まれ変わった。
→関連項目麻布森稔

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改訂新版 世界大百科事典 「六本木」の意味・わかりやすい解説

六本木 (ろっぽんぎ)

東京都港区の地名。地名の起りは不明であるが,江戸時代に,上杉,朽木,高木,青木,片桐,一柳という木にちなんだ名の6大名の中屋敷があったためなどの説がある。寛永年間(1624-44)から町ができ,大名屋敷も次々と建てられた。明治以後,高級住宅地として,また外国公館の多いところとして知られるようになった。第2次大戦後,外国人が多く住んだため,ダンスホール,レストラン,喫茶店が集中し,建築様式も欧米風の様式を取り入れ,独特な雰囲気をもつ歓楽街となった。現在,行政上の六本木は1~7丁目にかけての広い範囲で,テレビ朝日,鳥居坂教会,国際文化会館,俳優座,日本学術会議,東大生産技術研究所(2001年駒場へ移転)のほか,スペイン,スウェーデン,フィンランド,ニカラグアの各大使館がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六本木」の意味・わかりやすい解説

六本木
ろっぽんぎ

東京都港区北部の地区。地名の由来は,昔,六本の老松があったことによる。また江戸時代は大名屋敷の多かったところから,木に関係した苗字 (上杉,高木,青木,片桐,一柳,朽木〈くつき〉) の六大名の屋敷があったことによるともいわれる。テレビ局や企業のビルが林立するビジネス街。また飲食店などが多い歓楽街でもある。

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