共和国宮殿(読み)きょうわこくきゅうでん

世界の観光地名がわかる事典 「共和国宮殿」の解説

きょうわこくきゅうでん【共和国宮殿】

イタリア半島中部、ボローニャ(Bologna)の南東135km、サン・マリノの中心であるリベルタ広場にある宮殿。現在、同国の政庁として使われている。サンマリノは、標高739mのティターノ山頂にある国土面積61km2のミニ国家だが、現存する世界最古の共和国で、1253年以来、毎年2回、60人の評議委員の中から2名の執政を選ぶというスタイルの共和制が続いている。この建物は19世紀末のもので、内部は14世紀の様式を取り入れた壮観な内装に彩られている。近年、イタリアの有名な建築家ガエ・アウレンティによる修復の後、一般公開されるようになった。宮殿前では、1時間ごとに衛兵交代儀式が見られる。サンフランチェスコ門からは徒歩5分ほど、ロープウェイ駅から徒歩約2分の場所にある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android