兵児(読み)ヘコ

デジタル大辞泉 「兵児」の意味・読み・例文・類語

へこ【児】

(鹿児島地方で)15歳以上、25歳以下の青年
兵児帯」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「兵児」の意味・読み・例文・類語

へこ【兵児】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いやしいこと。また、その人。
  3. 鹿児島地方で、一五歳以上二五歳以下の青年男子をいう。
    1. [初出の実例]「前兵児謡」(出典:山陽詩鈔(1833)四)
  4. へこおび(兵児帯)」の略。
    1. [初出の実例]「白木綿の屁子(ヘコ)をまきつけ、腕まくりしたる容体」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九)

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世界大百科事典(旧版)内の兵児の言及

【兵児帯】より

…かつては着流しに用いられていたが,現在の男帯は角帯が主流となっている。兵児とは,鹿児島地方で青年男子を意味する。幕末から明治にかけて,薩摩藩士が筒袖股引の軍装の上に,白木綿のしごき帯を締め帯刀したところから,この名称が起こった。…

※「兵児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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