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兵児帯 へこおび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

兵児帯
へこおび

男子,子供用のの一種。並幅の布を胴に2,3重に回し,うしろで結ぶ。材質は一般に縮緬 (ちりめん) ,モスリンなどの絞染,または無地物。兵児帯の名は薩摩の児 (15~25歳までの男子) が用いたことに由来し,しごき帯ともいう。また,鯨尺で3尺 (約 114cm) ぐらいあった職人用の帯に発したことから三尺ともいう。

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デジタル大辞泉の解説

へこ‐おび【児帯】

兵児が用いたところから》男子または子供用のしごき帯。へこ。

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百科事典マイペディアの解説

兵児帯【へこおび】

男帯の一種。紺,黒,茶,ねずみ色などの縮緬(ちりめん),羽二重,木綿などを用い,大幅(約74cm)や中幅(約50cm)のものをしごいて締める。長さは3.5〜4m。
→関連項目

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世界大百科事典 第2版の解説

へこおび【兵児帯】

帯の一種。幅50~74cm,長さ3.5~4mでしごいて二巻きし,後ろで結び垂らす。錦紗(きんしや)ちりめんの総絞りから,モスリンの部分絞りまで種類は多い。男性,男児用は黒,ねずみ,茶など,女児用は色物を用いる。かつては着流しに用いられていたが,現在の男帯角帯が主流となっている。兵児とは,鹿児島地方で青年男子を意味する。幕末から明治にかけて,薩摩藩士が筒袖股引の軍装の上に,白木綿のしごき帯を締め帯刀したところから,この名称が起こった。

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大辞林 第三版の解説

へこおび【兵児帯】

〔兵児の締めた帯の意〕
男性・子供の締めるしごき帯。 「浴衣に-をしめる」 「鼠色によごれた-をこま結びにむすんだ左右がだらりと足の裏へ垂れかゝつて居る/吾輩は猫である 漱石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

兵児帯
へこおび

和服用帯の一種。並幅または広幅の布をしごいて胴を二回りし、後ろで両輪奈(わな)に結んで締める簡単な帯。現在、男性と男女児の普段着に用いられている。帯地は男性のものは錦紗(きんしゃ)、紬(つむぎ)、縮緬(ちりめん)などの広幅物、男女児は薄手羽二重(はぶたえ)の並幅に絞り染め、ぼかし染めをしたもの、または無地のモスリンなどが用いられる。色は、男性、男児のものは黒、ねずみ、茶、藍(あい)など、女児用には赤、桃色、黄色など華やかな色物が用いられる。古くはしごき帯といい、明治維新のころ薩摩(さつま)藩士の間で筒袖(つつそで)、股引(ももひき)の上に白木綿のしごきを締め、これに刀をさすことが行われた。薩摩ではこのしごき帯を兵児帯とよび、これが着物の上に締められるようになって、一般に兵児帯の名でよばれた。上等なものには広幅の白縮緬が用いられた。東京で角(かく)帯が兵児帯にかわって用いられるようになったのは1882年(明治15)ごろ以降で、このころから一般化した。[藤本やす]

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世界大百科事典内の兵児帯の言及

【帯】より

…小児や少年には3尺の紺木綿を四つ折りとした三尺帯が用いられた。 明治維新以後は和服の需要が減少した結果,正装には従来の板帯,角帯が締められたが,一般には兵児(へこ)帯,三尺帯が普及し,現在に及んでいる。【北村 哲郎】
[野良着の帯]
 農山村,漁村の婦人たちが仕事着を着用したとき用いる帯は,初期のものは幅が狭く,江戸中期に書かれた農学書《奥民図彙》によれば〈帯たな〉と呼ばれていた。…

※「兵児帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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