白木綿(読み)シラユウ

デジタル大辞泉 「白木綿」の意味・読み・例文・類語

しら‐ゆう〔‐ゆふ〕【白木綿】

白色木綿ゆう

しろ‐もめん【白木綿】

紡績糸を漂白したもの。また、染色していない木綿糸で織った織物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白木綿」の意味・読み・例文・類語

しら‐ゆう‥ゆふ【白木綿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 白いゆう。楮(こうぞ)の皮をさらしたりして白い紐(ひも)状にしたもの。幣帛(へいはく)として榊(さかき)、しめなわなどにつける。
    1. [初出の実例]「くれなゐに見えしこずゑも雪降ればしらゆふかくる神なみの杜(もり)藤原忠通〉」(出典詞花和歌集(1151頃)冬・一五七)
  3. 植物浜木綿(はまゆう)をいう。〔俳諧・類船集(1676)〕

しろ‐もめん【白木綿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紡績糸を漂白したもの。また、染色しない木綿糸で織った布。
    1. [初出の実例]「をりおろしにつきにけらし白木綿衣をすてふ尼のこしらへ」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)一〇)
  3. 川をいう隠語
    1. [初出の実例]「シロモメン(川)の水がまるで泥の流れのように」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android