其切(読み)それきり

精選版 日本国語大辞典 「其切」の意味・読み・例文・類語

それ‐きり【其切】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「それぎり」とも。代名詞「それ」に助詞きり」が付いてできたもの。副詞的にも用いる ) 物事をそれまでと限定する意を示す。それかぎり。それだけ。それっきり。ただそれだけ。
    1. [初出の実例]「すべて一目見ればそれきりにして、二目とかへさぬ所のよしなの心づかひ」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)

それっ‐きり【其切】

  1. 〘 名詞 〙 「それきり(其切)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「十三日覚て居なはそれっきり」(出典:雑俳・柳多留‐五(1770))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android