精選版 日本国語大辞典 「二目」の意味・読み・例文・類語 ふたつ‐め【二目】 〘 名詞 〙 ( 「め」は接尾語 ) 順番の二番目。また、そのもの。① 歌舞伎で、第二の狂言。また、第二幕。上方では実質的に二幕目だが、江戸では二立目と称して下級俳優だけで演じた。[初出の実例]「二つ目」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753))② 寄席で前座の次に演じる位置。また、落語家の格付で、前座の一つ上の格の称。[初出の実例]「稽古に来る弟子たちのなかには二つ目位なものもゐた」(出典:末枯(1917)〈久保田万太郎〉) ふた‐め【二目】 〘 名詞 〙 二度見ること。再び見ること。「二目と見ず」の形で、冷淡に扱って遠ざけるさまをいう。[初出の実例]「文殊楼の軒端のしろじろとしてみえけるを、ふた目とも見給はず」(出典:平家物語(13C前)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例