其身其儘(読み)そのみそのまま

精選版 日本国語大辞典 「其身其儘」の意味・読み・例文・類語

そのみ‐そのまま【其身其儘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 現在の身の状態を少しもかえないで、そのままであること。化粧もせず、みなりも整えないままであること。
    1. [初出の実例]「もう日中前(ひるまへ)になったからお菜拵へ何やかでその身そのまま」(出典人情本・清談若緑(19C中)四)
  3. 他のものに姿や様子などがそっくり似ていること。うりふたつ。
    1. [初出の実例]「賛作様が其余兵衛に似たとはおろか其身(ソノミ)そのまま」(出典:合巻・富士裾うかれの蝶鵆(1831))
  4. ただその身ばかりで、他に何の持物もないこと。着のみ着のまま。
    1. [初出の実例]「其(ソ)の身(ミ)(ソ)の儘(ママ)にて苦しからず」(出典:人情本・梛の二葉(1823)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android