内閣内政審議室(読み)ないかくないせいしんぎしつ

改訂新版 世界大百科事典 「内閣内政審議室」の意味・わかりやすい解説

内閣内政審議室 (ないかくないせいしんぎしつ)

内閣官房に置かれ,内閣参事官室,内閣外政審議室,内閣安全保障室,内閣広報官室,内閣情報調査室と並ぶ機関。その所掌事務は,〈閣議に係る重要事項に関する総合調整その他行政各部の施策に関するその統一保持上必要な総合調整に関する事務〉(内閣法14条の2,内閣官房組織令3条)とされている。1957年8月に内閣審議室として設置され,その後,83年の第2次臨調答申をうけて,内閣機能強化方策の一環として,86年に内閣内政審議室,内閣外政審議室に分割・改組された。巨大な規模に発展した現代の国家行政は,各省庁各部局によって分割所管されているが,行政の複雑多岐化にともない,ともすれば全体としての総合性と整合性の確保に問題を生じかねない。政府全体としての統一性の保持は最終的には合議体たる内閣の責任であるが,内閣内政審議室は内閣外政審議室とともに閣議の前段階における調整を任務としており,各省庁間の積極的ないし消極的な権限争議の調整,政策の協議・調整等のための閣僚会議庶務,各種の本部や連絡会議の運営等を担当している。指定職で外局長官級の室長以下内閣審議官等で構成される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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