ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内陸工業地域」の意味・わかりやすい解説 内陸工業地域ないりくこうぎょうちいきinland industrial region 海港から離れた内陸部に形成された工業地域。内陸部に豊富な地下資源の産地がある場合などは,それらに牽引されて内陸に大工場が立地すると同時に都市が発展するから,消費市場も開け,大規模な内陸工業地域が成立する。この場合,河川,湖沼,運河などの内陸水路の果す役割が大きい。重要な原料の大部分を輸入に依存している日本では,大規模な内陸工業地域が成立する可能性に乏しく,わずかに伝統的な在来工業地域が存在するにすぎなかったが,1960年代以降は交通路の発達と臨海工業地域の過密化に伴い,機械工業などの組立て工業および高付加価値の地方資源型,ハイテク型製造業を中心に,新しい内陸工業地域が形成されつつある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by