臨海工業地域(読み)りんかいこうぎょうちいき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「臨海工業地域」の意味・わかりやすい解説

臨海工業地域
りんかいこうぎょうちいき

海に接して形成される工業地域。内陸工業地域に対する。港湾のある,あるいは港湾造成に適した臨海地域は,工業の原材料や製品の輸送に有利なところから,一般に工業が集積立地しやすい。日本は特に臨海部にだけ平野が発達し,大都市 (大消費地) もすべて臨海部に立地,さらに加工貿易を行なっているところから,主要な工業地域はすべて臨海工業地域となっている。第2次世界大戦後はコンビナートが臨海部の埋立て地や干拓地に形成され,臨海工業地域の比重は一層高まった。近年ではハイテク産業など内陸に立地できる業種もふえ,臨海への比重は変化している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む