デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円久」の解説 円久 えんく ?-? 平安時代中期の僧。9歳のとき比叡(ひえい)山にのぼり,西塔の聖救(しょうく)(909-998)に天台をまなぶ。のち首楞厳院(しゅりょうごんいん)にうつり,つねに法華経を読誦(どくじゅ)。読経(どきょう)上手といわれた。晩年は愛宕(あたご)山で1日6回所定の時間に懺悔(さんげ)(六時懺(ろくじさん))などをおこなう。死後49日の間,墓のなかから経をよむ声がきこえたという。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例