円板状ループス

六訂版 家庭医学大全科 「円板状ループス」の解説

円板状ループス
(膠原病と原因不明の全身疾患)

 円板状ループスにみられる皮疹は、やや隆起した円板(円盤)状の紅斑で、ディスコイド疹(円板状皮疹)と呼ばれます。ディスコイド疹は、顔、頭皮、耳、前胸部など日光の当たる部位に生じます。中心部は萎縮して、色素異常や瘢痕(はんこん)が残ります。発熱や痛みを伴うことがありますが、通常は生命に危険のある内臓病変を合併することはありません。ただ、この病気の5~10%は全身性エリテマトーデスに移行します。

 検査では、白血球減少抗核抗体がみられますが、全身性エリテマトーデスで特徴的な抗DNA抗体はみられないことが多く、逆に抗DNA抗体をもつ人が全身性エリテマトーデスに移行することがあります。

 円板状ループスの皮疹は、紫外線に当たると悪化することが多いので、日焼け止めのクリームを使用し、副腎皮質ステロイドの少量の内服や外用で対処します。タクロリムス含有軟膏が用いられることもあります。まれに、ディスコイド疹のあとに皮膚がんが発生することがあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 はんこん 瘢痕

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