円福寺町(読み)えんぷくじちよう

日本歴史地名大系 「円福寺町」の解説

円福寺町
えんぷくじちよう

中京区室町通御池下ル

南北に通る室町むろまち(旧室町小路)を挟む両側町。北を現御池おいけ通、南側を姉小路あねやこうじ(旧姉小路)が通る。

平安京の条坊では、町の東側が左京三条三坊三保一一町西、西側が同二保六町東。平安中期以降は三条坊門室町小路の南にあたる。

嘉慶二年(一三八八)四月二五日付の祇園社御燈所京都敷地事(祇園社記)に「一姉小路室町北東頬、東西三丈南北玖丈」とあり、当町東南辺は祇園社御灯料所として地ノ口米が免除されていた。応永三二年(一四二五)一一月一〇日付酒屋交名(北野天満宮史料)には、「姉小路室町北西頬 筑後円覚」の名がみえる。また「材木屋在所」(祇園社記)にみえる「三条のはうもんまちの 三郎殿」は、当町付近と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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