円錐カルスト(読み)えんすいカルスト

最新 地学事典 「円錐カルスト」の解説

えんすいカルスト
円錐カルスト

cone karst

石灰岩の溶食が進んで円錐形の残丘が広域に分布する地形。一般に高温多湿で,岩石そのものが溶食されやすく,隆起傾向にある場合に発達。キューバジャマイカプエルトリコ,インドネシア,パプアニューギニア,中国南部等に分布。キューバではモゴーテ(mogote),プエルトリコではペピノ(pepino)またはヘイスタックhaystack)と呼ばれる。また,東ヨーロッパのモンテネグロに分布する平坦面上に孤立した円錐の残丘群はフムhum)。中国の桂林に分布する数十mの比高で,孤立して塔状にそそり立つ残丘は,タワーカルスト(tower karst)として区別。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の円錐カルストの言及

【カルスト地形】より

… 石灰岩の分布面積が国土の7分の1にも及ぶといわれる中国では,とくに広西地方から貴州・雲南両省にかけて,古生代の石灰岩が広く分布し,石灰岩の岩峰群がそびえ立つ峰林あるいは石林と呼ばれる景観から,広い沖積平野に散在する孤峰と呼ばれるものまで,いろいろの発達時期に属するカルスト地形が見られることで注目されている。 熱帯・亜熱帯におけるこれらの円錐カルストは,温帯のものとはかなり異なった発達過程をもつようで,多雨気候下における地下水系の急速な発達によるさかんな溶食作用の結果とみなされる。 なおまた,極地カナダやシベリア北東部の永久凍土地帯では,地中氷の融解によってドリーネに似た凹地などが生じるが,この特殊な地形はサーモカルストthermokarstと呼ばれている。…

※「円錐カルスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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