写出(読み)シャシュツ

デジタル大辞泉 「写出」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐しゅつ【写出】

[名](スル)文章で描写し、表現すること。
「強いて有る可からざるの人情を―するの類に非らず」〈織田訳・花柳春話附録〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「写出」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐しゅつ【写出】

〘名〙 うつし出すこと。うつして再現すること。
※松山集(1365頃)晩照「長空展尽紅綃面、写出帰鴉淡墨図」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録一二「彼の空中楼閣を画き、強ひて有る可からざるの人情を写出(シャシュツ)するの類に非らず」 〔黄庭堅‐次韻子瞻子由題憩寂図詩〕

うつし‐いだ・す【写出】

〘他サ四〙 =うつしだす(写出)
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉一「よく劇の趣意に叶ふて真情を写出だし」

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