冠状静脈洞(読み)かんじょうじょうみゃくどう(その他表記)coronary sinus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冠状静脈洞」の意味・わかりやすい解説

冠状静脈洞
かんじょうじょうみゃくどう
coronary sinus

心臓の後壁面の冠状溝の中にあり,心筋からの静脈血を集める静脈主幹。大心静脈,中心静脈,小心静脈などの血液を集め,下大静脈の左下で右心房に注ぐ。大心静脈との間には通常静脈弁がみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の冠状静脈洞の言及

【心臓】より

…これらは心基部の前上から出る大動脈と肺動脈を左右から取り囲む。右心房right atriumには上下の大静脈が開口するほか,心臓壁の静脈を集めた冠状静脈洞も開口する。右心房は三尖弁輪(弁輪とは各弁の基部にある結合組織性の輪状の構造をいう)で右心室に連なる。…

※「冠状静脈洞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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