冥加無し(読み)ミョウガナシ

デジタル大辞泉 「冥加無し」の意味・読み・例文・類語

冥加みょうが・し

神仏冥加を受けられない。神仏に見放されている。
「兄に向かって弓引かん事、―・きにあらずや」〈古活字本保元・中〉
《「冥加なり」を強めた言い方として》冥加に余るさま。かたじけない。もったいない。
「さやうに―・き事、何とてか申すぞ」〈伽・文正

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精選版 日本国語大辞典 「冥加無し」の意味・読み・例文・類語

みょうが‐な・しミャウガ‥【冥加無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 神仏の加護がない。神仏からみはなされる。
    1. [初出の実例]「兄に向って弓をひかんが冥加なきとは理也」(出典:保元物語(1220頃か)中)
  3. 冥加にあまるさまである。恐れ多い。
    1. [初出の実例]「さやうにみゃうがなきこと、何とてか申すぞ」(出典:御伽草子・文正草子(室町末))

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