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冥加 みょうが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

冥加
みょうが

知らず知らずのうちに,神や仏あるいは菩薩などから加護をこうむることをいう。仏は潜在的に,衆生能力に応じてを与えるとされ,その冥加に対する感謝の印として神社仏閣へ奉納する金銭のことをもいう。

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デジタル大辞泉の解説

みょう‐が〔ミヤウ‐〕【冥加】

気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。冥助(みょうじょ)。冥利(みょうり)。「冥加を願う」「命冥加
神仏の加護・恩恵に対するお礼。
「薬代を―のためにつかはしたし」〈浮・永代蔵・六〉
冥加金」の略。
「この銀を…改めて尼御へ布施、せめて娘が―ぢゃわいのう」〈浄・歌祭文

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世界大百科事典 第2版の解説

みょうが【冥加】

江戸時代における雑税の一種。幕府や藩から営業を許可された商工業者が,その代償に収益の一部を献金または年々税として上納したもの。本来は献金的性格を持っていたが,のちには税率が定められて毎年賦課されるようになった。したがって運上と一括して取り扱われる例が多い。また,冥加は個人に対するものと商工業者の組合である株仲間に対するものとに分けることができる。江戸時代田制,税制についての代表的な手引書である《地方凡例録(じかたはんれいろく)》によると,各種の運上と並んで醬油屋冥加永,質屋冥加永旅籠屋(はたごや)冥加永の例が紹介されており,醬油屋冥加はその醸造高に応じて年々賦課し,質屋の場合は軒別に賦課し,旅籠屋冥加は飯盛女を置く宿屋に対して年々賦課した。

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大辞林 第三版の解説

みょうが【冥加】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
〘仏〙 知らぬうちに受ける神仏の援助・保護。冥利。 「 -人にすぐれて/今昔 17
非常に好運である・こと(さま)。 「嬢様別してのお情ぢやわ、生命いのち-な、お若いの/高野聖 鏡花
〔神仏の恩恵に対するお礼の意から〕 お礼。報恩。 「薬代を-のためにつかはしたし/浮世草子・永代蔵 6
「冥加金」の略。
違約や悪事をしたら神仏の加護が尽きても仕方ないという意で用いる自誓の言葉。 「あの君七代まで太夫-あれ/浮世草子・一代男 7

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世界大百科事典内の冥加の言及

【運上】より

…したがって,直接課税の意味を含まなかったが,近世に入って課税を意味するものとなった。また,本来は各種営業に対する課税の中で,一定の税率を定めて納めさせるものを運上と称し,免許を許されて営業する者が,その利益の一部を上納するものを冥加(みようが)と呼んで区別した。前者は小物成に属し,後者は献金に属するが,現実には運上も冥加も同一の意味に混同して使われている場合が多い。…

※「冥加」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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