冨田正文(読み)トミタ マサフミ

20世紀日本人名事典 「冨田正文」の解説

冨田 正文
トミタ マサフミ

大正〜平成期の福沢諭吉研究家 福沢諭吉協会理事長;慶応通信会長。



生年
明治31(1898)年8月20日

没年
平成5(1993)年8月27日

出生地
茨城県水戸市藤井町

学歴〔年〕
慶応義塾大学文学部英文科〔大正15年〕卒

主な受賞名〔年〕
日本学士院賞(昭39年度)〔昭和40年〕,慶応義塾大学名誉博士号〔昭和39年〕,勲三等瑞宝章〔昭和43年〕

経歴
慶応義塾で石河幹明助手として福沢諭吉の全集編纂、伝記の制作にあたる一方で、「三田文学」の編集を担当。昭和13年慶応義塾大学文学部講師。16年慶大の塾歌を作詞。22年慶応通信常務、34年社長を経て、54年会長。この間、33年から39年にかけて刊行された「福沢諭吉全集」(全21巻別巻1巻)の編纂責任者を務め、その業績で39年度の日本学士院賞を受賞、慶応義塾大学名誉博士となる。著書に17年刊行の「福沢諭吉襍攷」「考証福沢諭吉」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android