凝らす(読み)コラス

デジタル大辞泉 「凝らす」の意味・読み・例文・類語

こら・す【凝らす】

[動サ五(四)]
心の働きを一つのものや所に集中させる。「ひとみを―・す」「息を―・す」
一心に考えをめぐらす。「工夫を―・す」「意匠を―・す」
凝り固まるようにする。

こごら・す【凝らす】

[動サ五(四)]固まらせる。凝固させる。「豆腐を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凝らす」の意味・読み・例文・類語

こら・す【凝】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 凝りかたまらせる。集まりかたまるようにする。
    1. [初出の実例]「地(つち)の下(した)は、底津石根(そこついはね)に焼(た)き凝(こら)して」(出典古事記(712)上)
  3. 一つ所に集中させる。心を集中させて事を行なう。専心する。
    1. [初出の実例]「外には俗途に順し、内には真智を凝(コラス)なり」(出典:南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一)

こごら・す【凝】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 こごるようにする。こよす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android