出違ふ(読み)デチガウ

デジタル大辞泉 「出違ふ」の意味・読み・例文・類語

で‐ちが・う〔‐ちがふ〕【出違ふ】

[動ハ四]入れ違いに外へ出る。また、来客などを避けて外出する。
「きゃつに逢うてはむつかしと、東の方へ―・へば」〈浄・冥途の飛脚

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精選版 日本国語大辞典 「出違ふ」の意味・読み・例文・類語

で‐ちが・う‥ちがふ【出違】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 入れ違いに外へ出る。また、相手訪問を予期して、わざと外出する。出違える。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「汗と風出ちがふ程の秋もがな〈立圃〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)ちらし)
    2. 「きゃつに逢ふてはむつかしと、東の方へ出ちがへば」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上)
  3. まちがって出る。出るのをまちがえる。出違える。

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