出雲国検地帳(読み)いずものくにけんちちよう

日本歴史地名大系 「出雲国検地帳」の解説

出雲国検地帳
いずものくにけんちちよう

原本写本 広島大学附属図書館

解説 年代統一はなく、村によって慶長二年から化政期頃までにわたり、町方地銭帳や新田検地帳なども含まれる。近世初期の検地帳が多数含まれ、慶長―寛永期のものは一〇〇点を超え、出雲国の検地帳は全体で一千数百点にも上る。本検地帳はもともと中国五県土地・租税資料の一部として、広島税務監督局の倉庫に眠っていたが、疎開によって原爆惨禍を免れ、昭和二七年・同三五年に広島国税局から広島大学に前記土地・租税資料として一括寄贈された。したがって同資料には中国五県下の近世から明治中期に及ぶ土地制度・租税制度にかかわる古文書絵図、地租改正関係文書などが含まれている。これらの史資料の使用の便を図るため、「中国五県土地・租税資料文庫目録」第一部が刊行されており、現在検地帳など一部の複写本が島根県立図書館に所蔵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android