分きて(読み)ワキテ

デジタル大辞泉 「分きて」の意味・読み・例文・類語

わき‐て【分きて/別きて】

[副]《四段活用動詞「わ(分)く」の連用形接続助詞「て」から》「わけて」に同じ。
「―この暮こそ袖は露けけれ」〈・葵〉

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精選版 日本国語大辞典 「分きて」の意味・読み・例文・類語

わき‐て【分て・別て】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「わく(分)」の連用形に、助詞「て」の付いてできた語 ) 特に。格別に。とりわけ。わけて。わいて。
    1. [初出の実例]「うるはしき皮なめり。わきて誠の皮ならんともしらず」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「わび人のわきてたちよるこのもとは頼むかげなくもみぢ散りけり〈遍昭〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋下・二九二)

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