分子ネックレス(読み)ぶんしネックレス(その他表記)molecular necklace

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分子ネックレス」の意味・わかりやすい解説

分子ネックレス
ぶんしネックレス
molecular necklace

シクロデキストリングルコース環状に結合したオリゴ糖で,分子中央に疎水生の空洞をもつ。この水溶液に高分子であるポリエチレングリコールを加えると,その高分子鎖が数十個のシクロデキストリンを串刺しにする。その状態でポリエチレングリコール鎖の両末端を他の分子で化学的に閉じてしまうと,串刺しされたシクロデキストリンは抜け出られなくなってしまう。ちょうど,真珠ネックレスのようにシクロデキストリンのネックレスができあがる。この現象は,高分子鎖がシクロデキストリンを分子認識したものと考えることができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む