分析用機器(読み)ぶんせきようきき(その他表記)analytical instrument

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分析用機器」の意味・わかりやすい解説

分析用機器
ぶんせきようきき
analytical instrument

化学分析装置のうち,特に機器分析に用いられるものをいう。方法の大要は次のとおりである。 (1) 電気的方法 電解分析,電導度滴定,電流滴定pH (ペーハー) 電気測定,ポーラログラフィーなど。 (2) 分光分析法 輝線スペクトル法 (発光分光分析) と吸収スペクトル法 (吸収分光分析) に大別されるが,また使用波長 (励起スペクトルの種類) により,赤外線可視光線紫外線の分光分析,炎光分析,カントメータ法,ケイ光X線分析,X線マイクロアナライザ法など。赤外~紫外線の領域では分光光度計の利用が多い。 (3) 比色分析 光電比色分析,pH比色測定,クロマトグラフィー (液体・ガス) など。 (4) その他 有機分析,ガス分析,微量分析など。これらの方法,機器は近年非常に発達し,工業用制御装置と連動されることも多くなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android