最新 地学事典 「分析電子顕微鏡」の解説
ぶんせきでんしけんびきょう
分析電子顕微鏡
analytical electron microscope
透過型電子顕微鏡で,試料から出てくる特性X線をとらえて化学分析ができる電子顕微鏡。AEMと略称。ふつうエネルギー分散型スペクトロメーター(EDS)を装着する。STEMモードあるいはTEMモードで電子線を小さく絞り,試料に照射する。装置によってはnm程度に絞った電子線を使えるので,X線マイクロアナライザーに比べて2~3桁小さい微小部の組成分析が可能。理想的薄膜と仮定すると定量分析はCliff-Lorimerの式,C1/C2=k12I1/I2(2種の元素1, 2について,C1, C2は重量%濃度,I1, I2はX線強度,k12は固有な係数でK-ファクターともいう)に基づく。
執筆者:赤井 純治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

