薄膜(読み)ウスマク

デジタル大辞泉の解説

うす‐まく【薄膜】

はくまく(薄膜)

はく‐まく【薄膜】

うすい膜。うすまく。「薄膜トランジスター」⇔厚膜
[補説]多く、生物の器官などを覆うものは「うすまく」、蒸着などにより作られる化学的なものは「はくまく」と読む。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

薄膜【はくまく】

〈うすまく〉とも。固体表面の上に気相が凝縮して形成された層。厚さの上限は10μmくらい。材料により金属薄膜,半導体薄膜,絶縁体薄膜などがある。レンズのコーティングに用いる光学薄膜がよく知られているが,最近はダイオード,トランジスター,集積回路などの電子部品,コンピューターの記憶素子に用いる磁性薄膜,クライオトロンに用いる超伝導薄膜など,広範囲に応用されている。薄膜を使う電子部品は,小型軽量で大電力が扱え,高周波特性がよく,丈夫で材料が少なく量産可能などの利点がある。膜はふつう真空蒸着で作るが,スパッタリングsputtering,熱分解蒸着なども利用される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はくまく【薄膜 thin film】

〈うすまく〉ともいい,コーティングcoating,あるいは単に膜などとも呼ぶ。類語として,foil,layerがあるが,現在は,前者には箔,後者には層という訳語がつけられている。広義には,日常感覚で薄いと考えられる物体すべての総称であり,したがって,シャボン玉,水の上に広がった灯油,包装用プラスチック,アルミ箔なども薄膜と称されることもあるが,学術用語としては,以下に述べるようにやや限定された使い方がなされる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

はく‐まく【薄膜】

〘名〙 うすい膜。
※解体新書(1774)二「其次者脂矣。白如油。在薄膜為細嚢、名脂膜

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の薄膜の言及

【薄膜】より

…類語として,foil,layerがあるが,現在は,前者には箔,後者には層という訳語がつけられている。広義には,日常感覚で薄いと考えられる物体すべての総称であり,したがって,シャボン玉,水の上に広がった灯油,包装用プラスチック,アルミ箔なども薄膜と称されることもあるが,学術用語としては,以下に述べるようにやや限定された使い方がなされる。すなわち,薄膜とは固体(まれには液体)表面上に気相が凝縮して形成された物体(一般には固体。…

※「薄膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

薄膜の関連情報