切らす(読み)キラス

デジタル大辞泉 「切らす」の意味・読み・例文・類語

きら・す【切らす】

[動サ五(四)]
切れた状態にする。「鼻緒を―・す」「しびれを―・す」「息を―・す」
用意していた物や金を出し切ってなくしてしまう。たやす。「油を―・す」「小銭を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「切らす」の意味・読み・例文・類語

きら・す【切】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 切れた状態にする。
    1. [初出の実例]「庭に立て七日七夜哭して声をきらさずないたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
  3. 貯えていた品物をすっかりなくす。
    1. [初出の実例]「手前に茶をきらしました」(出典:狂言記・止動方角(1730))
  4. 惜しげもなく金を使う。気前をよくする。
    1. [初出の実例]「新参の内は古参にいぢめられるし、〈略〉金(きん)にもならぬくせに、銭をつかって切らさねへぢゃアならず」(出典:滑稽本・古今百馬鹿(1814)下)
  5. 切れるようにする。慣用表現の中に用いられる。「息をきらす」「しびれをきらす」など。

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