デジタル大辞泉 「気前」の意味・読み・例文・類語 き‐まえ〔‐まへ〕【気前】 1 さっぱりした気性。特に、金銭などを出し惜しみしない性質。「気前よく金を出す」「気前を見せる」2 気だて。心だて。「気前が悪い」[類語]性さが・気性・気質・性向・性情・気・性格・気象・気立て・心ばえ・心根・心柄・情じょう・質たち・性分・性質・本性・本能・天性・気心・気風・人となり・人間性・キャラクター・肌・気質かたぎ・肌合い・家風・精神 き‐ぜん【気前】 1 生まれつきの性質。気だて。心根こころね。「旦那様は誠に誠にいい御器量で御―がよくて」〈滑・早変胸機関〉2 その場の気分。心持ち。「おや能い―だなう」〈滑・浮世床・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「気前」の意味・読み・例文・類語 き‐まえ‥まへ【気前】 〘 名詞 〙 ( 「きめえ」とも )① 気だて。心だて。性質。意気。きまい。[初出の実例]「貰ふ心の駕籠の者。其方の気前が面白い」(出典:歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)大切)「あの様な気前では嫁入りをしてからがどうでせう」(出典:細君(1889)〈坪内逍遙〉三)② ( 形動 ) さっぱりした性質。特に金銭などを惜しまないで使う性質。また、そのようなさま。[初出の実例]「親方が酒を振舞はっしゃるのだ。何と気前(キメエ)な旦那だらうの」(出典:歌舞伎・敵討噂古市(正直清兵衛)(1857)五幕) き‐ぜん【気前】 〘 名詞 〙① 気だて。性質。きまえ。[初出の実例]「ぬしは気ぜんはゑゑけれど」(出典:洒落本・柳巷訛言(1783))② 気分。心持。気がまえ。[初出の実例]「一ばんにさそいくるは、いいきぜんの守金道」(出典:洒落本・通人の寐言(1782)中)③ ( 形動 ) 気だてがよいこと。また、そのさま。[初出の実例]「大ていきついやつじゃアねい。それにとんだきぜんなやつよ」(出典:洒落本・妓者呼子鳥(1777)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例