切り火(読み)きりび

精選版 日本国語大辞典 「切り火」の意味・読み・例文・類語

きり‐び【切火・鑽火】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ヒノキモミなどの堅い木をこすり合わせて起こした火。また、火打石火打鎌を打ち合わせて起こした火。〔藻塩草(1513頃)〕
  3. 神前灯火に点火したり、出立の際などの無事を祈るために打ちかけたりする清めの火。
    1. [初出の実例]「見せへ出る出しものはみんな切火にさっせへ」(出典:洒落本・福神粋語録(1786)中の町)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android