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切り花 きりばな

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

切り花
きりばな

観賞、装飾に用いるため、花を主に葉や枝、果実、種子などを含めて植物を切り取ったものをさす。切り花は用途により、飾り花(冠婚葬祭用、いけ花、茶花など)、贈り物に用いられるが、用い方によっては忌み嫌う花色がある。しかし近年、西洋や南方系の原色豊かな花色をもつ花が多くなってからは、その傾向も少なくなってきた。最近では花や葉、枝、実をじょうずに乾燥させたドライフラワーも切り花の仲間に入り、装飾材料として扱うようになった。切り花も以前は季節的なものが主であったが、交通の発達から、国内ばかりでなく熱帯地方や南半球のものが季節を問わず流通するようになった。
 切り花は種類によって水揚げの良否があるが、水揚げをよくするためにいろいろくふうされてきた。従来から水にアルコールを1、2滴落としたり、少量の砂糖を入れる、あるいはシャクヤクなどでは切り口を焼くなどの方法が用いられてきた。また最近では容器内の水の活性化や切り口の腐敗防止のための薬品利用が研究されているが、現在のところ完全なものは開発されていない。[堀 保男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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