色材をいくつか混ぜ合わせると他の色ができ,同じ色材の組合せでも混ぜる量を変えると違った色ができる。このような混色の現象は色材に限らずいろいろなところで見られる。色のついた照明光を混ぜる場合もそうである。またカラーテレビの場合はその現象を積極的に活用してもいる。このときある特定の色を選択すれば,少ない色数で多くの色を作り出すことができる。例えば赤,緑,青の3色である。これらは色の元ということで原色,あるいは三原色と呼ばれる。しかし測色学では原色という用語はなく,したがってこれは日常の俗称ということになる。測色学にこれに近い意味のものをさがすとそれは原刺激である。例えば互いに異なった色フィルターをつけた3台のプロジェクターを使って3色の光をスクリーン上に重ね,それぞれの強さを加減すると種々な色が再現される。いわゆる加法混色であり測色学の基礎になっているが,このときの三つの色光を原刺激といっている。元になる刺激光という意味であり俗称の原色と同じニュアンスをもっている。しかし測色学での三つの原刺激は,赤,緑,青に限られておらず,その色はほとんど何でもよい。二つを混ぜて第3のものにならなければ,実はどんな色でもよい。橙,青緑,紫でもよいし,黄,白,ピンクでもよい。こうなると俗称の原色のもつニュアンスとはだいぶ違ってくる。
原色はまた,混じりけのない純粋な鮮やかな色という意味でも使われる。中間色に対応した使い方である。これも俗称である。あるいはまた色彩学や色覚学には心理的にユニークな色,それ以上分解できない色として赤,黄,緑,青の四つを掲げるが,これらにも原色ということばを使う人もあるかもしれない。このように原色というのはやや漠然とした内容をもつものといえよう。
→色
執筆者:池田 光男
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→三原色
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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