切崩(読み)きりくずし

精選版 日本国語大辞典 「切崩」の意味・読み・例文・類語

きり‐くずし‥くづし【切崩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 切り削ること。切ってくずすこと。特に、道を通す目的などで、山や丘を切ってくずすこと。
    1. [初出の実例]「いよいよ切崩しが一番高いところ(五、六メートル)にかかった」(出典:裸の教師(1967)〈水野茂一〉)
  3. 切り込んで敵の防備をくずすこと。特に、反対派の人々を自分の方に引き入れて、その力を弱めること。
    1. [初出の実例]「武田が吉本管理人と相談し合って、小作人の切り崩しをやってゐる噂が入ってゐた」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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