… 江戸時代の農家や町家の多くでは,食物調製のための流し,いろり,かまど,食器棚などが,かなり離れた位置にあり,厨房と呼べる部屋は存在しなかった。このような家では切盤(きりばん)と呼ばれる大きなまな板を適当な場所に運んで調理を行った。これとよく似た状態は,中世の絵巻に描かれた台所に見られ,《松崎天神縁起》(14世紀)の銅細工師の家の台所では,いろりの脇に切盤を据えて鯉を料理しているが,流しやかまどは見えない。…
※「切盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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