切粉(読み)きりこ

精選版 日本国語大辞典 「切粉」の意味・読み・例文・類語

きり‐こ【切粉】

〘名〙
① 刻みタバコ
歌舞伎お染久松色読販(1813)序幕「本舞台三間の間、多葉粉(たばこ)見世の体。上の方、誂の傍示杭、柿の布簾、揚椽切粉の箱并べ」
② 物を切った時に出る屑(くず)切屑。削り屑。
変形譚(1946)〈花田清輝〉「絶えずキラキラ光りながら切粉(キリコ)が飛び散り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の切粉の言及

【切削】より

…そこで押込み位置を変えて図1‐bのように材料の端面近くを切断する場合を考えると,くさびの左側の部分は端面を含む全体が変形を受けながら分離する。この部分を切りくず(切粉)と呼ぶ。材料を切断するとき,くさびを直接押し込むよりも,このように切断個所の小部分を切りくずとして除去し,ついには切断するほうが容易である。…

※「切粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android