切屑(読み)きりくず

精選版 日本国語大辞典 「切屑」の意味・読み・例文・類語

きり‐くず‥くづ【切屑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物を切り取った後に残る不用の部分。切りはし。裁屑(たちくず)
    1. [初出の実例]「竹のきりくつ、木のこけらなどとりをき、用にたて」(出典:玉塵抄(1563)四)
  3. ちょうどよい数や量にそろえた時、出た余りのもの。はした。はんぱ。
    1. [初出の実例]「切り屑なしに十五両」(出典:歌舞伎・御摂勧進帳(1773)二番目)

きれ‐くず‥くづ【切屑】

  1. 〘 名詞 〙 布、紙などから必要な部分を切り取った、残りの部分。きりくず。
    1. [初出の実例]「其処らに散った片屑(キレクヅ)糸屑を拾ふ」(出典新世帯(1908)〈徳田秋声〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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