初上(読み)はつのぼり

精選版 日本国語大辞典 「初上」の意味・読み・例文・類語

はつ‐のぼり【初上】

〘名〙
① 初めて都にのぼること。また、その人。
浮世草子・好色盛衰記(1688)三「まづ金銀福成、大臣なり、さりながら初(ハツ)のぼりにて、この所へ、けふがはじめての御出なれば」
② 初めてその山にのぼること。また、その年初めて山にのぼること。
地方奉公に出た者が、初めて帰京すること。
※雑俳・壁に耳(1716‐36)「母の給仕・うかうか喰いし初登」

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