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奉公 ほうこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

奉公
ほうこう

封建社会において,主人に対して従者側が果す義務をいう。武士の場合はおもに軍事的負担をいう。一方,主人は,従者に対して所領安堵などの「御恩」を与える。道徳的には,双務契約というより,この「奉公」のほうを強いられる場合が多かった。

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デジタル大辞泉の解説

ほう‐こう【奉公】

[名](スル)
他人の家に雇われて、その家事・家業に従事すること。「行儀見習いとして奉公する」
国家や朝廷のために一身をささげて働くこと。「滅私奉公
封建社会で、主家に対する従者の奉仕義務。主家からの恩に対して、家臣が軍事義務で奉仕すること。
主家に対して功績があること。忠義であること。
「いかが頸(くび)をば斬るべき。さしも―の者であるものを」〈平家・一一〉

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百科事典マイペディアの解説

奉公【ほうこう】

御恩・奉公

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大辞林 第三版の解説

ほうこう【奉公】

( 名 ) スル
その家に住み込んで、召し使われて勤めること。 「年季-」
朝廷・国家のために一身をささげて尽くすこと。 「滅私-」
封建時代、家臣が主君のために軍役などに就いて働くこと。
[句項目]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

奉公
ほうこう

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世界大百科事典内の奉公の言及

【恩給】より

…これら安堵,新恩をあわせて恩給というが,時に新恩のみをさす場合もある。御恩を与えられた御家人は軍役を中心とする奉公を義務づけられ,その義務への違反行為に対しては,所領没収の処置がとられた。そうでなくても新恩の場合は,一方的意思で没収されることもあり,またその所領の自由な売買は制限された。…

【御恩・奉公】より

…源氏の家長とその譜代の家人である東国武士との間の私的な主従関係が鎌倉幕府の成立により鎌倉殿(将軍)と御家人間の半ば公的な主従関係となる。この場合鎌倉殿の御恩とは,守護・地頭職の補任,所領の給与(恩領という),相伝私領の確認(本領安堵という),朝廷に対する官位の推薦,所領相論に際して領家の非法よりの保護等であり,御家人の奉公とは戦陣に臨んで身命を捨てて忠勤をはげむことを第1に,平時の軍役たる京都大番役鎌倉大番役,篝屋(かがりや)番役,警固役,供奉随兵役等,そして関東公事(くうじ)とよばれる将軍御所修造役等数々の経済的負担等であった。これらを総称して御家人役という。…

【奉公人】より

…平安時代後期以来,武士の封建的主従関係は,主人の従者に対する所領給与=〈御恩〉と,従者の主人に対する軍事的勤務=〈奉公〉という関係によって成立していたが,本来奉公人とは,武士のこの主従関係における従者をさし,主君に対する家臣の意味である。奉公人という称呼は,中世では上位の従者,家臣をさすものとして用いられるのが一般的であった。…

※「奉公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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