初句(読み)ショク

精選版 日本国語大辞典 「初句」の意味・読み・例文・類語

しょ‐く【初句】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩や文章のいちばんはじめの句。起句。
    1. [初出の実例]「所謂聖教云。檀波羅密、越生死海云々。取初句之檀故云檀。取第二句初字故名檀越也」(出典:東山往来拾遺(1092‐1107頃))
  3. 和歌・俳句のはじめの句。五音句なので俳句では初五ともいう。
    1. [初出の実例]「即ち甘酒屋と初句をぶっつけに置いた処が不審な点である」(出典:病牀六尺(1902)〈正岡子規〉七一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の初句の言及

【短歌】より

…5・7・5・7・7を上3句(5・7・5)と下2句(7・7)とに分け,前者を〈上句(かみのく)〉,後者を〈下句(しものく)〉と呼ぶ。第1句(5)を初句,頭句,起句,第2句(7)を胸句,第3句(5)を腰句,第5句を結句,尾句,落句などと呼んでいる。5句31拍に合わない作を〈破調〉といい,長すぎるものを〈字あまり〉,短いものを〈字足らず〉と呼ぶ。…

※「初句」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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