利己心(読み)りこしん

精選版 日本国語大辞典 「利己心」の意味・読み・例文・類語

りこ‐しん【利己心】

〘名〙 他人迷惑などは顧みず自分利益だけをはかろうとする心。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉後「智識が利己心の奴隷たる耻辱より逃れ得るのです」

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デジタル大辞泉 「利己心」の意味・読み・例文・類語

りこ‐しん【利己心】

自分の利害だけをはかって、他人のことを考えない心。「利己心だけで行動する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の利己心の言及

【古典派経済学】より

…アダム・スミスは古典派経済学の基礎を築いたが,彼は,社会科学全体のなかで経済学を扱うという広い視野をもち,またいろいろな面でバランスのとれた見解をもっていた。スミスによれば,人間は利己心のほかに〈同感の原理〉をもつ。その同感の原理による是認という営みがいろいろな徳性を自立させる根源であり,〈正義〉もそのような徳性の一つとして自立するが,それは社会存立の不可欠の条件である。…

※「利己心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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