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利潤率低落の傾向 りじゅんりつていらくのけいこうtendency of the falling rate of profit; tendenzieller Fall der Profitrate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

利潤率低落の傾向
りじゅんりつていらくのけいこう
tendency of the falling rate of profit; tendenzieller Fall der Profitrate

資本主義社会においてみられるとされている,経済が発展し資本蓄積が進むにつれて利潤率が次第に低下していくという傾向。この命題は簡単な形では A.スミスによってすでに触れられ,D.リカードによって土地収穫逓減の法則や T.R.マルサス人口法則と結合したうえで古典学派の長期動態論として定式化されて,その基幹的命題の一つとされたが,K.マルクスは『資本論』第3巻第3編においてそれをさらに法則化して次のように主張した。すなわち資本主義的生産の発展は,機械などの不変資本部分の資本投下に比べて労働力などの可変資本部分に対する資本投下の比率を相対的に低めるという,いわゆる資本の有機的構成を高度化させる傾向にあるが,この資本の有機的構成の高度化は必然的に利潤率の低落をもたらさざるをえないとし,マルクス経済学においては,この法則は資本主義的生産様式の基本的矛盾の一つとされている。

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