出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…オーロラ(極光)の出現頻度の高い地帯は南磁軸極を中心として半径約2500kmのドーナツ状の地域で,昭和基地はこの極光帯にある。大陸内部にあって周辺から最も遠い地点は到達不能極Pole of Inaccessibility(南緯82゜06′,東経54゜58′)と呼ばれるが,ソ連隊(1958年12月14日到達)とアメリカ隊が付近を探査した。
[地形,地質]
南極大陸はほぼ南極圏内にあり,それを大きく二分する南極横断山地Transantarctic Mountainsによって,東半球に属する古い大陸塊の東南極大陸(大南極もいう)と,地質年代がこれより新しい西南極大陸(小南極)とに分けられる。…
…この点を中心に半径約2500km付近に最大頻度をもつ極光帯がドーナツ状に取り巻いている。陸岸から遠く海氷の密集する北緯84゜,西経170゜付近は到達不能極Pole of Inaccessibilityや氷極と呼ばれていたが,航空機や強力な砕氷船の発達により無意味となった。
[気象・気候]
極夜の続く冬季には放射冷却が北極の熱収支を支配する。…
※「到達不能極」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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