前之庄村(読み)まえのしようむら

日本歴史地名大系 「前之庄村」の解説

前之庄村
まえのしようむら

[現在地名]夢前町前之庄前之庄まえのしようみどりおか一―三丁目

高長こうちよう村の北東に位置し、夢前川中流域に立地する。当村は三枝草さえぐさ(才草・三枝)まつもと(松之本)本庄ほんじよう(本条)中島なかしまおか豊岡とよおかの六つの枝郷からなる。慶長国絵図に前ノ庄とみえ、ほかに「さいくさ」「松ノ本」「宮須村」「岡村」が記される。正保郷帳では田方六五六石余・畑方四〇七石余。文化八年(一八一一)に写された寛延三年(一七五〇)中島村明細帳(中島区有文書)によると前之庄全村分の高一千三二三石余、うち中島分三六三石余、小物成銀に山伐札役六八匁・紙漉役一五匁・栗役三匁・楮役九匁・茶役三匁・鉄砲札役三匁・山役一五八匁・草藁六五九匁余や柿渋一石余などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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