前之浜村(読み)まえのはまむら

日本歴史地名大系 「前之浜村」の解説

前之浜村
まえのはまむら

[現在地名]喜入町前之浜・喜入・一倉ひとくら

中名なかみよう村から分村した宮坂みやさか村の南に位置し、東は海に臨む。貝底けぞこ川河口一帯と久津輪くつわ地区に集落がある。近世は喜入郷下之しもの(下村・下名)として把握されていたが、天和元年(一六八一)に北部が前之浜村として分村した(喜入肝付家文書)。明治三年(一八七〇)宮坂村の半部および生見ぬくみ村と合併して下村となるが、同一一年に前之浜村と生見村に分村。前之浜地内に正和元年(一三一二)一〇月七日の年紀銘をもつ比丘尼定阿の五輪塔がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android