前狂言(読み)マエキョウゲン

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精選版 日本国語大辞典 「前狂言」の意味・読み・例文・類語

まえ‐きょうげんまへキャウゲン【前狂言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎で、三番叟(さんばそう)の終わったあと、大序の始まるまでに演じた狂言。脇狂言。
    1. [初出の実例]「前狂言は見ぬがましとや」(出典:俳諧・一息(1693か))
  3. 京坂の歌舞伎で、一番目狂言をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の前狂言の言及

【一番目】より

…明治以後時代の変化に応じて狂言の種類が複雑になり,東京では一番目,中幕,二番目,大切(おおぎり)という,並列式の狂言立てが行われるようになった。京阪では一番目に当たる狂言を前狂言と呼んでいる。時代物二番目【山本 二郎】。…

※「前狂言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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