20世紀日本人名事典 「前田光世」の解説
前田 光世
マエダ ミツヨ
明治〜昭和期の柔道家 アマゾン開拓の父。
- 生年
- 明治11(1878)年11月18日
- 没年
- 昭和16(1941)年11月28日
- 出生地
- 青森県中津軽郡船沢村大字富栄(現・弘前市)
- 旧姓(旧名)
- 前田 栄世(マエダ ヒデヨ)
- 別名
- 別名=コンデ・コマ(コンデコマ)
- 学歴〔年〕
- 東京専門学校(現・早稲田大学)中退
- 経歴
- 明治30年講道館に入門。翌31年初段、35年4段。37年柔道指導のため渡米、世界武者修行を始める。陸軍士官学校やプリンストン大学で柔道を紹介。欧州、中米、南米でもレスラー、ボクサーらと異種挌闘技戦を行なって、戦果をあげ、柔道の普及に努めた。大正4年ブラジルのベレンに定住し、道場を開いた。スペインでコンデ・コマ(コマ伯爵)の名を得、ブラジルではこの名前で有名。柔道着マッチでは2000勝無敗と伝えられる。晩年はアマゾンに入植。日本からの移民に援助を惜しまず、昭和11年アマゾニア産業株式会社取締役に就任。死後、7段が贈られ、薄田斬雲著「前田光世の世界制覇」が出版された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報