前目村(読み)まえめむら

日本歴史地名大系 「前目村」の解説

前目村
まえめむら

[現在地名]菱刈町前目

北西へ流れる川内せんだい川北東岸にある。西は同川を挟んで本城ほんじよう荒田あらた村、南は湯之尾ゆのお川北かわきた村。川内川に沿って大口筋が南東から北西へ延びる。菱刈郡馬越まこし郷の麓があり、菱刈氏初代重妙の庶長子重隆を祖とする馬越氏の居城馬越城(高見城)跡が、北岸の高台にある。同城跡の南側に地頭仮屋が置かれ(現菱刈町役場・菱刈小学校敷地)、麓集落が形成されている。麓の北側に野町(本町地区)がある。寛永八年(一六三一)加治木島津家の創設とともに同家領となり、同年九月四日の又八郎(加治木家祖島津忠朗)宛島津家久知行目録(旧記雑録)に「隅州桑原郡馬越之内前目村」高一千九七一石余とある。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では高一千七六七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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