剣は一人の敵学ぶに足らず(読み)ケンハイチニンノテキマナブニタラズ

デジタル大辞泉 の解説

けん一人いちにんてきまなぶにらず

《「史記項羽本紀から》剣術一人相手にする技術にすぎないから学ぶ価値はない。天下を望む者は万人を相手とする兵法をこそ学ぶべきである。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

けん【剣】 は 一人(いちにん)の敵(てき)(まな)ぶに足(た)らず

(「史記‐項羽本紀」のなかの項羽の言葉「書足以記名姓而已、剣一人敵、不学」から) 剣術は一人を相手の技能であるから、ことさらに学ぶほどの価値はない。天下に望みをいだく者は万人を相手とする兵法を学ぶべきである。

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